インフルエンザとCOVID-19 流行を検証する!
More

インフルエンザとCOVID-19 流行を検証します 

2024年第7週(2月12日~2月18日)について


図1. インフルエンザ、COVID-19 感染者数経時的推移

本レポートでは、2024年第7週における全国のインフルエンザと新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の状況について、お示ししています。図1(上図)は、全国のインフルエンザ定点医療機関報告数とCOVID-19感染者数の推移を示しています。  過去の同時期(第7週)のインフルエンザ定点医療機関報告数は、COVID-19発生前の2018年(灰・点線)は約15万人、2019年(灰・実線)は約6万人であり、どちらのシーズンでもほぼ第5週にピークを迎えていました。2024年(赤)は、COVID-19発生前の2018年と比較して少ないですが2019年よりは多い状況で、本週は前週より約1万6千人減少しました。COVID-19は、2023年(水色)の同時期は約14万人で減少傾向にあり、2024年の本週(青)は約41万人と昨シーズンより多いものの、前週より約14万人減少しました。過去(2018年・2019年)の傾向より、インフルエンザの流行はピークを過ぎたことが考えられます。本週は、インフルエンザ・COVID-19共に、全国的な減少が認められています。

定点医療機関報告数について、インフルエンザ(図2a)とCOVID-19(図2c)を比較すると、北海道、首都圏や大都市を含む県を中心に、インフルエンザとCOVID-19の報告数が共に多い状況が続いています。 定点当り報告数では、インフルエンザは福岡と大分で多くの流行が認められます(図2b)。一方、COVID-19では、石川、岐阜、茨城で流行が認められており(図2d)、インフルエンザとCOVID-19では、感染者が集中している地域が異なっています。
本週のインフルエンザによる保育所・幼稚園・小学校・中学校・高等学校の学級閉鎖は、前週より約1200学級の減少に転じています。またCOVID-19は、10代未満の感染割合は4週連続で減少しており、インフルエンザ・COVID-19における若年層の感染割合は小さくなっています。


図2. インフルエンザ、COVID-19 流行マップ




過去の状況

※別タブで過去のページが開きます
2024年第15週 04月08日~04月14日
2024年第14週 04月01日~04月07日
2024年第13週 03月25日~03月31日
2024年第12週 03月18日~03月24日
2024年第11週 03月11日~03月17日
2024年第10週 03月04日~03月10日
2024年第09週 02月26日~03月03日
2024年第08週 02月19日~02月25日
2024年第07週 02月12日~02月18日
2024年第06週 02月05日~02月11日
2024年第05週 01月29日~02月04日
2024年第04週 01月22日~01月28日
2024年第03週 01月15日~01月21日
2024年第02週 01月08日~01月14日
2024年第01週 01月01日~01月07日


◆お問い合わせ  E-mail :info@eid-library.gr.jp

名古屋市立大学データサイエンス学部 准教授/名古屋市立大学大学院医学研究科 次世代医療開発学分野 准教授 間辺 利江
名古屋市立大学大学院医学研究科 総合診療医学・総合内科学 特任准教授 川出 義浩
昭和薬科大学 臨床薬学教育研究センター 助教 神林 弾