インフルエンザとCOVID-19 流行を検証する!
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インフルエンザとCOVID-19 流行を検証します 

2024年第6週(2月5日~2月11日)について


図1. インフルエンザ、COVID-19 感染者数経時的推移

本レポートでは、2024年第6週における全国のインフルエンザと新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の状況について、お示ししています。図1(上図)は、全国のインフルエンザ定点医療機関報告数とCOVID-19感染者数の推移を示しています。  過去の同時期(第6週)のインフルエンザ定点医療機関報告数は、COVID-19発生前の2018年(灰・点線)は約23万人、2019年(灰・実線)は約13万人であり、どちらのシーズンでもほぼ第5週にピークを迎えていました。2024年(赤)はCOVID-19発生前の年と比較してインフルエンザの感染者数は少ないですが、現在はやや上昇傾向を示しており、本週は前週より約6千人増加しました。COVID-19は、2023年(水色)の同時期は約20万人で減少傾向にあり、2024年の本週(青)は約56万人と昨シーズンより多いものの、前週より減少しました。感染者数推定値が減少したのは12週ぶりです。  定点医療機関報告数について、インフルエンザ(図2a)とCOVID-19(図2c)を比較すると、首都圏や大都市を含む県を中心に、インフルエンザとCOVID-19の報告数が共に多い状況が続いています。

定点当り報告数では、インフルエンザでは九州地方、京都、奈良で流行が認められます(図2b) 。一方、COVID-19では、愛知、石川で流行が認められます(図2d) 。定点当り報告数を踏まえると、インフルエンザとCOVID-19は大分、石川、愛知でに同時流行が観察されています。
本週のインフルエンザによる保育所・幼稚園・小学校・中学校・高等学校の学級閉鎖は、前週より80学級の増加に留まっており、増加速度の減少が認められます。またCOVID-19は、10代未満の感染割合は依然として高く、インフルエンザ・COVID-19共に、若年層の感染者の全国的な増加が認められています。


図2. インフルエンザ、COVID-19 流行マップ




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◆お問い合わせ  E-mail :info@eid-library.gr.jp

名古屋市立大学データサイエンス学部 准教授/名古屋市立大学大学院医学研究科 次世代医療開発学分野 准教授 間辺 利江
名古屋市立大学大学院医学研究科 総合診療医学・総合内科学 特任准教授 川出 義浩
昭和薬科大学 臨床薬学教育研究センター 助教 神林 弾